東京理科大学【女子枠】導入なぜ?【総合型選抜】とはどんな入試制度?

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東京理科大は2023年4月19日、2024年度入試から【総合型選抜】において【女子枠】を導入することを発表しました。

理系で来年度の入試を控えて日々頑張っている現役生、浪人生、そしてその親御さんたちにとっては

かなり衝撃的な内容だったのではないでしょうか。

この記事ではなぜ今東京理科大学が【総合型選抜】の【女子枠】を導入したのか、

そもそも【総合型選抜】とは何かについてまとめました。

目次

なぜ今東京理科大学が【女子枠】を導入したのか?

これについて、各方面から賛否両論様々な意見がでていますが、まず東京理科大学が示した理由は

2024年度入学試験より、新たな入試制度として「総合型選抜(女子)※1」を新設します。

これまでも取り組んできたダイバーシティ推進の動きをより加速させるとともに、

女性の理工系分野への進学を積極的に支援することを目的に実施します。

これにより、工学系分野における女子の進学を積極的に支援し、

この分野により多くの視点や感性を取り入れ、多様な学生が学びあう環境を整備することで、

新しい感性のもとでのイノベーション創出を促進します。

東京理科大学HP・NEWS & EVENTSよりhttps://www.tus.ac.jp/today/archive/20230418_1553.html

としています。

ダイバーシティというのは多様性という意味ですね。東京理科大学の学部生女子学生数が

全生徒数の約25パーセントですので女子は4人にひとりという感じです。

一番女子が少ないのは工学部の19.04パーセントだそうで、

今回、新選抜方式として発表された【総合型選抜】【女子】の対象学部は

この女子が少ない工学部を筆頭にした下記の3学部16学科です。

工学部全学科、創域理工学部工学系6学科(建築学科、先端化学科、電気電子情報工学科経営システム工学科

機械航空宇宙工学科、社会基盤工学科)、先進工学部全学科、合わせて3学部16学科

東京理科大学としては、近年、政府や産業界から理工系人材育成を求められており、

その中でも女性人材不足とされている工学系分野での女子募集枠を増やした、としています。

工学系分野の女子進学を積極的に後押しして、より多くの視点や感性を取り入れ、

多種多様な学生が学び切磋琢磨できるような環境づくりを進めたかったようです。

工学系分野の女子が求められる、ひとつの意見として

以下のような回答を見つけました。

the********さん

カテゴリマスター

2023/3/21 19:27

東工大ではありませんが,同程度の国立大学工学部の 元教員です。勤め先には女性の教授も准教授も助教も います。また所属していた学科の女子学生はほぼ全員 成績も人柄もよく,就職先の評判も良く,男子と同じ 仕事をこなしています。大学内でも就職先でも,女子 の評判は非常に高い。それに反して,成績が悪いのも 引きこもるのも中退するのも,過去30年間ですべて 男子学生。就職したあとも,短大卒の事務職員に「こ いつは仕事ができない」と批判される旧帝大卒の男も いますねぇ。僕らも,可能なら女子枠が欲しいと常に 思っていたので,東工大の今後を観察したいと思って います。有能な女性が遠慮している工学系に,実は 企業や,その企業と一緒に仕事をする大学教員は,女性 を必要としていますねぇ。 戦力外の男子学生よりは,戦力になる高専生や女子 学生の方が,我々には魅力的な人材です。差別ではな く,社会の将来のためには必須な人材のように感じて おります。

Yahoo知恵袋・大学受験よりhttps://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14277335189

引きこもるのも、中退するのもすべて男子学生⁉というのは、少し男子学生が可哀そうになってしまいますが、

女性のほうが、コミュニケーション能力に長けていたり、

周りによく目が届いて気が利く、というのを以前「話を聞かない男, 地図が読めない女」という本で

読んだ記憶があります。

男子学生が数的優位にある理系分野において、女子学生の視点が求められている、ということでしょうか。

東京理科大学が産業界から求められている女性の理工系人材を育成し社会へ送り出すという使命を持って

今回の【総合型選抜】【女子枠】が導入されたのだということはわかりました。

東京理科大学が【女子枠】を新設した本当の理由

私は東京理科大学が【総合型選抜】で【女子枠】を導入した本当の理由は

ズバリ!【国際卓越研究大学】への認定だと考えています。

【国際卓越研究大学】

「国際卓越研究大学」とは、大学の研究レベルを高め、技術革新を生み出すことで社会の課題解決につなげようと、
国が10兆円規模の基金を活用して支援する大学のことです。文部科学省は、今後、数校(5校~7校)を選定する計画で2023年4月現在、10校が申請しているようです。

東京理科大学は上記の【国際卓越研究大学】認定申請を出していて、

国際卓越研究大学に認定されると、国が10兆円規模の基金を活用した支援を最長25年間受けることができ

東京理科大学が世界と渡り合う研究力や社会に変化をもたらす研究成果を出せる大学と

なることを狙っているのです。

この国際卓越研究大学への認定評価項目のひとつに「ダイバーシティ(多様性)環境情勢の状況」が入っており、

今回の【総合型選抜】【女子枠】の導入に大きく関係していると考えます。

【総合型選抜】とはどんな入試制度か?

総合型選抜とは、いわゆるAO入試のことです。(旧AO入試)

大学入試においては、各大学が掲げる「アドミッションポリシー」に合致する

生徒を採用するための入試制度として、総合型選抜が採用されることがあります。

総合型選抜は、エントリーシートなどの受験生からの提出書類のほか、

面接や論文、プレゼンテーションなどを課し、

受験生の能力・適性や学習に対する意欲などを時間をかけて総合的に評価する入試方式です。


東京理科大学のアドミッションポリシー

建学の精神と実力主義の伝統に基づく、本学の教育研究理念のもと、

  1. 高等学校段階までの基礎知識と思考力、判断力、表現力を備え、専門分野の学習に必要な学力を持つ人。
  2. 将来広く国内外で国際的な視野を持って活躍するための基礎的な素養を身に付けている人。
  3. 自らの考えを表現する力を備え、主体的に多様な人々と協働して学ぶ意欲のある人。

を多様な選抜方法により広く求める。

出願するためには一定の条件のクリアが必要な場合が多いです。

東京理科大学【総合型選抜】【女子枠】では下記を出願要件としています。

東京理科大学【総合型選抜】【女子枠】の出願要件
  1. 高等学校またま中等教育学校を2024年3月卒業見込みの女子。
  2. 高等学校(中等教育学校)最終学年第1学期または前期までの数学および理科の評定平均値が
    それぞれ4.0以上であること。
  3. 志望する学科の指定する科目をすべて履修していること。
  4. 出願する学部学科への入学を第一希望とし、合格した場合に入学することを確約できる者。

まとめ

  • 東京理科大学はダイバーシティ推進のために産業界から求められている工学系分野の女子を積極的に増やしていくための施策として、【総合型選抜】【女子枠】を導入した。
  • しかし、本当の理由は国から10兆円規模の基金が活用される【国際卓越研究大学】への認定を狙うために【総合型選抜】【女子枠】を導入した。
  • 【総合型選抜】とは東京理科大学のアドミッションポリシーに合致する学生を面接や論文、プレゼンテーションなど課し受験生の能力・適性や学習に対する意欲などを時間をかけて総合的に評価する入試である。
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